-
ポーランドの硬水に注意!旅行者も在住者もデメリットを知って万全対策を
投稿日 2021年2月2日 01:11:32 (ポーランド)
日本は軟水、海外は硬水。硬水は飲んだらお腹を壊しやすい。海外では水道水は飲まない、水は買って飲むもの…。
そんな話をどこかで聞いたことがある人は多いと思います。硬水の知識はポーランドに滞在するうえで絶対知っておきたいこと!当記事では、硬水そのものや各シーンのメリット&デメリット+対処法について分かりやすく説明していきます
.
.
この記事の目次
❶ 日本とポーランドの水のちがい
❷ ポーランド主要都市の硬水度
❸ 硬水のメリット&デメリット
シーン1 キッチン・料理
シーン2 洗濯・掃除
シーン3 スキンケア・髪
❹ 常備したい硬水対策アイテム
石灰カス/水垢にはデュアゴール
リンスエイドで食器はピカピカ
洗濯には軟化剤のカルゴンを使う
和食作りには浄水ポットを活用
軟水シャワーで髪と頭皮も健康的
❺ 硬水を飲むことによる健康リスク
❻ この記事のまとめ
—
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
.
日本とポーランドの水のちがい
。最近はヨーロッパでも徐々に軟水化(水道水でも安心して飲める)してきているものの、日本と比べればまだまだ硬水の部類です。
。硬水とは水に含まれる硬度が高いものをいい、その定義となるのがカルシウムやマグネシウムといったミネラル成分の含有量。
欧米ではミネラルを含む石灰岩の地層が多いため、硬水地域が多いのは仕方ありません。
。しかし、同じ国でも硬度はバラバラ!
ポーランドにも軟水の地域がある一方、日本も関東だと中硬水の傾向が高くなるのです。
.
水の硬度の分類(WHO基準) | |||
水の種類 | mg/L | °dH | 水道水 |
軟水 | 60未満 | 8.4未満 | ◎ |
中硬水 | 60〜120 | 8.5〜13 | ◯ |
硬水 | 120〜180 | 14〜24 | ◯ |
超硬水 | 180以上 | 24以上 | △ |
※欧州では °dH を用いることも多い
.
海外や旅行先で石けんが泡立ちにくいと感じたり、電気ケトルの底に白いカスがこびりついてる場合は硬水地域となります。日本から持ってきたお茶を入れて「マズい」と感じたら、それも硬水のせい…!
ポーランド主要都市の硬水度
軟水 | 一部の小さな街(マップの緑部分) |
中硬水 | クラクフ、グダニスク、ウッヂ |
硬水 | ワルシャワ、ポズナン、カトヴィツェ |
超硬水 | ヴロツワフ、ザモシチ |
出典:aquahome.pl
硬水のメリット&デメリット
。硬水を飲むと不足しがちなミネラルを補うことができ、腸内環境を整えて便通をよくしたり、脳梗塞・高血圧予防に繋がります。
。しかし、生活面ではデメリットばかり。
❶水道管や蛇口に石灰が溜まって水の出が悪くなる、❷水を使用する家電製品は故障しやすく電気消耗が大きい、❸水回りはこまめな掃除と手入れが必要、といった問題など…
シーン1 キッチン・料理
肉が柔らかくなり、臭みを消してくれる
料理や飲料によっては風味が増すこともある
パスタを茹でとコシが出てアルデンテ風に
電気ケトルの底に石灰の白カスが溜まる
コーヒーマシンやケトルの電気消耗が大きい
コーヒーや紅茶・日本茶の風味や色が変わる
豆や米を煮たり炊くと硬くなりやすい
出汁を多く使う料理(=和食)に不向き
シーン2 洗濯・掃除
洗濯ものの色がくすんで灰色になる
すすぎの回数が増えるので柔軟剤を多く使う
衣服が摩耗によってダメージを受けやすい
石灰カスで洗濯機が故障しやすい
浴槽に水垢や石けんカスがたまりやすい
ウォシュレットは特別なノズル掃除が必要
シーン3 スキンケア・髪
肌が弱い人は湿疹やアトピーに注意
手や体をすすいだ時にヌルヌル感が残りやすい
すすぎの回数が多くなり、肌が乾燥する
洗髪後は髪がパサパサ・ゴワゴワになる
髪が抜けたり、頭皮が痒くなってフケが出る
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
.
.
常備したい硬水対策アイテム
画像引用:https://durgol.com
硬水を飲むことによる健康リスク
一般的に、硬水そのものはミネラル補給にピッタリで健康的と言われています。
長期に渡って飲んでも特定の病気になるリスクはなく、またミネラル成分が多いからといって結石が増えるという根拠はありません。
ただし、赤ちゃんは内臓器官が未発達なので硬水は内臓に負担を与えます。
赤ちゃん用の水(woda dla niemowlakaヴォダ・ドラ・ニェモヴラカ)はスーパーに売っているので、調乳などでうっかり硬水を使わないよう注意しましょう。
また、軟水をよく飲む人が急に硬水を多く飲むとお腹を下すことがあります。
ウイルスや菌が原因ではないので過剰に心配する必要はないですが、気になる人は低ミネラルの水を選ぶようにするといいでしょう。
。ちなみに赤ちゃん用の水は小さなボトルに入っているものもあり、私の場合、外出先では 250ml サイズもよく買います。
持っているカバンが小さいときや、ちょっとだけ飲みたいとき、冬場にはピッタリ!
普段の生活の中で最も身近な水。それだけに硬水による影響は幅広く、食器や水回り、家電製品などはこまめな手入れが欠かせません。洗濯では色々と補助アイテムや工夫が必要となり、慣れるまでは混乱することもあるでしょう。また髪や肌などにもダメージを与え、私もポーランドに住んでからは保湿を意識するようになりました。
硬水はデメリットが多く、軟水にはこれといったデメリットはありません。思い切って軟水器を取り入れるのもアリですが、ちょっと大掛かりで場所も取るし面倒…。賃貸だとそれも難しいです。
だったら、割り切るしかありません。水回りや家電製品の水垢は定期的に掃除し、洗濯機には柔軟剤+軟化剤も忘れずに投入し、シャワーにはフィルターを設置して軟水にするなど、個別に対処しながらうまく硬水と付き合っていきましょう!
The post ポーランドの硬水に注意!旅行者も在住者もデメリットを知って万全対策を first appeared on ポーランドなび -WITAM!-.
Source: ポーランドなび -WITAM!-
続きを読む>>最新情報
ポーランド、幅ありすぎ…!