-
ポーランドで体験したコレって差別?、具体例5つとその理由
投稿日 2020年2月7日 10:55:24 (ポーランド)
ポーランド在住歴6年目となり、すっかりポーランド人の親しみやすさに慣れてしまった私。
こちらでお会いする方々からも「ポーランド人はとても親切」とか「丁寧に道を教えてもらった」とお聞きすることが多く、とても嬉しいです。
その一方、ごく稀に「これって差別なんでしょうか?」と聞かれることもあり、今回のコロナウイルスの流行の件も受けてポーランドで感じうる差別について記事を書くことにしました。
日本渡航歴12回の夫も日本で外国人差別を経験したことがあると言いますが、よく聞いて見ると一部はちょっとした誤解だったりします。
また、ポーランド人みんなが誰に対しても好意的に接するとは限らないため、そういったことも念頭に当記事を読んでいただければと思います。
.
このページの目次
1. じろじろ見られている気がする
2. お店での接客が冷たく思えた
3. 電車やバスで隣に誰も座らない
4. つり目ジェスチャーをされた
5. 突然帽子を取られて注意された
.
<スポンサーリンク>
//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push();
じろじろ見られている気がする
この「じろじろ見られている気がする」という感覚、多くの方が体験しているでしょう。
確かに、理由もなく見られるのは不快ですね。
でもこれは単に「アジア人(日本人)が珍しいから」という理由で見ていることがほとんどであり、私の夫も、日本の外国人が少ない場所では視線を感じることがよくあるのだそうです。
ポーランドに住んでいるアジア人は比較的少ないため、そこはどうか大目に見てあげてください。
また、特に小さな子どもはじっと見つめてくることが多く、それは外国人への単なる好奇心だからであって悪意があることは滅多にありません。
そして男性が女性を見てくる場合ですが、もしかするとあなたが美しい/可愛いアジア人女性だと思われているからかもしれません。
下心があるとかそういうわけではなく、美しい人に見惚れてしまうのはごく普通のことでしょう。
相手が眉をしかめていると余計に不快に感じてしまうかもしれませんが、何か(誰か)をよく見る時に眉をしかめる人は案外多いです。
私もつい、眉をしかめてしまう癖があるので…。
明らかに悪意のある目で睨まれているならば、それは嫌悪からくる凝視かもしれません。
私はそんな目で見られたと思ったことは一度もありませんが、心覚えもないのに長く睨まれている場合は速やかにその場から立ち去りましょう。
.
お店での接客が冷たく思えた
これも日本でたまにあり得ることですが、接客が冷たいと感じられる場合もあるようです。
それが海外だったりすると、余計に自分がアジア人だから?と思ってしまうかもしれませんね。
日本人だと特に、サービス業なら客には愛想よく接するべきという固定概念があるため、レストランやお店、駅の窓口などで無愛想な人に当たってしまうと不快に感じてしまうと思います。
しかし、そういった人は実際には誰にでも冷たい態度であったり、たまたまその時の気分が顔や態度に出ているだけという可能性が高いです。
すぐ自分がアジア人であるからということに結びつけず、割り切って接するようにしましょう。
スタッフ同士では笑っていても客前では表情が消える人もいますし、こちらが「ジェンクイェン(ありがとう)」と言っても目も合わせずに「はい、次」といった感じの人もたま〜にいます。
ただ、セルフサービスではないレストランで素っ気ない態度を取られ、それで不快な食事になったのならチップを減らしてもいいと思いますよ。
.
電車やバスで隣に誰も座らない
電車やバスで立っている人がいるほど混んでいるのに自分の隣だけ誰も座ろうとしない、そんなシチュエーションに出くわしたら避けられているように感じてしまうのは無理もありません。
しかし実際には割とよくあり、混んでいるのに空席がポツンとあるのはごく普通です。
これは「自分は座る必要はないから誰かのために空けておこう」という善意から来るものだと思われますが、やはり私の夫もバスではなかなか座らず、自然と立ったままでいることが多いです。
また後から乗り込んできた人も察するのか、本当に高齢の方や小さな子連れ親子が座るまで空いたままであることは珍しくないのです。
必要以上に空席を勘繰ることはないでしょう。
これは余談ですが、日本でバスや電車に乗っていると優先座席が埋まっていることが多く、違和感を覚えることがしばしばあります。
明らかに元気そうな学生や仕事中のサラリーマンが座っていたりしますが、こちらではそういった人が優先座席に座ることはあまりありません。
.
つり目ジェスチャーをされた
旅行者として滞在している時にこのようなシチュエーションに出くわすことはないと思うのですが、ヨーロッパではアジア人の顔真似をする時につり目ジェスチャーをすることがあります。
つり目ジェスチャーとは、指で目の端を引っ張り、目が細くなったように見せかける行為。
西洋人のような大きな目に憧れることの多いアジア人にとって、細い目を強調するつり目ジェスチャーは侮辱と感じられるかもしれませんね。
しかし、日本でも西洋人の真似をする時に鼻をやたら高く見せかけたりするのといっしょで、実際には悪気がないことがほとんどです。
もし会話できる相手であれば「そういう行為は不快です」と、ぜひ本音を教えてあげてください。
..
一回目は笑って流したものの、二回目にされた時は素直に失礼な行為だと伝えました。すると、とても申し訳ないといった顔をして謝ってくれました。
突然帽子を取られて注意された
これを差別と捉えられたかどうかは分かりませんが、これまでに何度か「教会で帽子を取れっていうジェスチャーをされて…」と話された方が数人いらっしゃったことを思い出しました。
そういった経験は教会での話になりますが、実は、ポーランドのカトリック教会では男性は帽子を被らないというのがマナーなんです。
女性は帽子を被ったままでもいいのですが、信者であるかないかに関係なく、男性は帽子をとる必要があるということを覚えておいてください。
またはっきり言われず、帽子を被っているためにじーっと見られることがあるかもしれません。
あくまでポーランドの教会ルールですが、このようにその国のマナーから外れた行動をすると怪訝そうな顔をする現地人もいると思います。
旅行者なんだから…と言いたくなるかもしれませんが、すべて把握できないとしても外国では最低限のマナーを心得ておくことをおすすめします。
..
dyskryminacja
dyskryminacja(デスクリミナツィア)は「差別」という意味の名詞です。英語では “discrimination” と言いますが、ポーランド語では “-ation” を “-cja” と変換することが多いです。
Source: ポーランドなび -WITAM!-
続きを読む>>最新情報
ポーランド人の夫に対しても無愛想で、夫も苦手だったようです。
そしてある日の買い物で、夫がその女性に対して「プレゼントがある」と言ったんです。彼女は嬉しそうに「なに?」と期待を込めて聞いてきたそうですが、夫が渡したのはビールの空き瓶(空き瓶を返すと若干値引きしてくれるサービスがあるので)。
そのジョークに彼女も笑っていたものの、翌日はやっぱり無愛想でした…笑