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ブカレスト・凱旋門近くにあるオリンピック記念館を見学してきた
投稿日 2018年10月12日 00:01:56 (ポーランド)
ルーマニア・ブカレストの定番観光地と言えば、「国民の館」と「凱旋門」ではないでしょうか。
「東欧のパリ」と呼ばれるブカレストは、場所によっては切り取り方次第でとても「パリっぽく」見えるのですが、第一次世界大戦の勝利を記念して1922年に作られた、街の北部にある凱旋門もなかなか立派です。
これですね。
上にあるルーマニアの国旗を消したら、「パリにいるのでは…?」と勘違いしてしまうほど、似た建築物になっています(パs里の凱旋門のほうが、門の左右にある装飾が細かいです)。
ただ、今回僕たちはこの凱旋門目当てでここまでやってきたのですが、うろついていると近くに、オリンピックの五輪マークが。
それがこちらの建物。
最初、「これまでにルーマニアでオリンピックが開かれたのか?」と思ったのですが、実際はどうやら、これまでの五輪に出場したルーマニアの歴史を残しているミュージアムのようです。
というわけで、早速入ってみることにしました。
ルーマニア人で一番有名な人と言えば
ルーマニアという国は、ただでさえ日本人にとっては馴染みのない国で、ヨーロッパの中でも(日本人にとっての)知名度は相当低い国だと思いますが、そんなルーマニア出身の人で一番有名な人と言えば、かつてオリンピックに出場したナディア・コマネチでしょう。
あの、ビートたけしのネタ「コマネチ!」の元になった(?)人ですよね。
多分、僕世代の前後で、ビートたけしのネタが通じるか通じないかが分かれると思うのですが…僕は余裕で知ってます(幼い頃にテレビで見て覚えた)。
これですね。
で、この元になった(?)ナディア・コマネチは、1976年のモントリオールオリンピックで、体操種目で金メダルを3個取った人。この時に、オリンピック史上初めて、体操競技で10点満点を叩きだしたという超人で、「白い妖精」とも呼ばれました。
(ちなみに、彼女がモントリオール五輪に出場したのは14歳のときなのですが、現在はルールが変わって16歳以上でしか出場できないようです。ので、恐らくこの出場年齢+メダル獲得最小年齢も、今後破られることは恐らくないでしょう)。
このオリンピックミュージアムには、このコマネチの活躍を含めて、1920年頃からのオリンピックにおける、ルーマニアの活躍記録が残されています。
入場料は無料で、ルーマニア語のパンフレットがもらえた
この博物館は入場料無料なので、気軽に入ることができます。
入ったら、地上階、2階、3階の3フロアに分かれて展示がされています。
まず地上階のフロアはこぢんまりしていて、現在のコマネチの写真とかが展示されていました。ここは「オリンピック」というよりも、スポーツ振興という切り取り方での展示がされていたように思われます。
続いて、2階に上がると、種目別の展示が行われていました。
実はこの博物館、説明に使われている言語がルーマニア語だけなので、さっぱり分かりません。まあフランス語とルーツは同じなので(ルーマニア語はロマンス諸語に分類されます)、なんとなく雰囲気は分かるんですが、フランス語とかができるから理解できる、という話でもなく。
写真を見て雰囲気を感じ取るしかないですね。
続いて3階では、オリンピック毎の活躍がまとめられていました。
なぜか、これまでに使われた(?)スポーツ用具も一部展示されていました。
これは、1964年の東京五輪での賞状。日本語でかかれた貴重な資料です(笑)
そしてこちらが、モントリオール五輪の記録。コマネチがメインですが、他にも色んな人がメダルを取ったようです。
当然ながら、僕はこの時代に生まれていませんが(笑)、当時のコマネチの凄さが分かる動画がYouTubeに落ちていたので貼っておきます。
記事のサムネイル画像にも設定しましたが、当時のTIME誌の一面を飾るくらいの大物だったんですよね。
博物館自体は、ルーマニア語が分からなかったら30分くらいで展示を見て回れると思います。
五輪博物館の場所
博物館の場所はここ。
あと、営業時間ですが調べても分からず…。多分10時~18時くらいで営業していると思うので、日中に行けば確実に入れます。週末は営業していないかもしれませんが…。
公式サイトを見てもルーマニア語標記しかないので、リサーチが大変ですね。
なお、ブカレスト市内は路線バスや地下鉄も走っていますが、道路がめちゃくちゃ混雑するので、地下鉄を使えるところは積極的に使うか、街も広いので、Uberで移動するのが確実です。タクシーはぼったくられる可能性がありますが、Uberだと事前におおよその金額が表示されるので問題ありません。
まとめ
今回は、ブカレストにあるオリンピック博物館の紹介でした。凱旋門の隣にあるので、合わせて見に行ってみて下さい。
Source: Poland Life/東欧見聞録
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